失って気付くこと
先ほど この皿を割ってしまった
直しようもないほどに砕けた 欠片を見ながら
しばらく 動けず
夫が 片付けながら
なぐさめと 新しい皿を買いにいこうと
はげます言葉をかけてくれたが
私は まったく 気持ちの整理されておらず
返事が出来なかった
なぜ それほど ショックだったのか それは
自分がこの皿を こんなに思っていたと
気付かずにいたからだ
いや もちろん 新生活にも連れてきたほどの
数少ない 気に入りだったけれど
こんなにもとは
『 もう 戻らない 』と我に返りながら
その寂しさに飲み込まれ 愕然とした
なによりも
意識せずに使い過ごしていた それまでの
自分の無自覚や無神経さに驚き 苛立った
また もし 同じものが手に入っても
新しいお気に入りを買ったとしても
さっきまで 当たり前にここにあったものも
もう戻らない
どんなことも 同じであり続けることは無い
いかなる理由か 突然 失うこともある
それが ということではなく
無関心 無意識であった自分が悔しい
いつまでも そんなふうな自分では
いたくないと思った
これを書いて 言葉にできてよかった
もっと よく見て 感じよう
自分の身の回りのもの こと すべてに
ご縁があっての幸せと感謝に いま気付こう。
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