馴染んだものを 手放した朝

一畳分の押し入れの半分

 引っ越し当初 ニトリで購入した 

ハンガー掛けのラックは

その用途として使うことは

ほとんどなくなり

二段の棚として馴染んでいた

今朝 ふと “ これって？ ” と

夫に思いを伝えてみると

かなり以前から 夫はそう思っていたらしい

そう言うわけで 朝のうちに

『 よろしければお持ちください 』の張り紙をし

玄関先に出した

この辺りは この方法で早く貰い手がつく

 ありがとうと手放す日は 突然やってくるのか

少し寂しい あっさりしたお別れ

馴染み過ぎると あれだけ大きなものでも

“ 活かしているか否か ” 気がつかなくなるらしい

ふっと気付いた瞬間 新鮮な感覚だった

そして 私よりも先に

夫がそのことに気付いていたという驚き

また ひとつ 新しい発見。

 

 

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