「 もっと自分中心でうまくいく 」

 

先日 マルイ前で若い男女が

真正面から 顔を突きあわせ

なにか言い争っていた

 

私は 向かい合ってなど

とてもできない

 

相手を直視するのが 怖いし

怒りに震えた顔を見られるのは

なにより恥ずかしい

 

同じく先日 くすぶらせていた怒りを

夫にぶつけてしまった

 

ここ数年 口では 気にしていないように

言い流していたことが

 

一つ一つ 浮かんできて

油を注いでは

 

あっと言う間に

大きな炎となり

声が震えて 上ずりだす

 

こうなると 手に負えないのは

自分が一番 よく分かる

 

ちょうど出先だったので ずんずんと

怒りを撒き散らしながら歩いた

 

マスクのおかげで

泣きっ面の般若の形相も

すれ違う人には見えない

 

散々 垂れ流した後 気づいたのは

“ お互い我慢をしていた ” こと

 

したくないことは したくない

して欲しいことは して欲しいと

 

上手く伝えられず 

下手な我慢をする

 

いざ伝えると 残ったそれが棘になり

強い言い方で現れる

 

若いころは 職場で苦労し

関連本は 棚ごと読み漁り

 

頭ではわかったつもりだけれど

そう簡単には変わらない性分は

夫も私も よく似ている

 

自分が『 つらかった 』 と分かったら

相手も 『つらかっただろう 』と

気づくことができる

 

自分を大切にしてこそ

相手を大切にもできる

 

一通り読んだつもりだった

図書館の棚で 初めての本に出会った

 

『 分かったつもり 』の自分に

有り難い内容

（ もっと自分中心でいい ）

 

マルイ前の男女が

 私のなかで 

素晴らしい向き合い方をしている 

若いふたりの姿に 書き換えられた  。

 

石原加受子 著 2006 こう書房

・持ちものリストアップ中

・ブログランキング参加中