ミニマムな暮らし 1LDK

今までのこと これからのこと

大掃除 その2

夫がお風呂に入っている間に

思いたって
本を一冊 さよならした
 
長く勤めていた 仕事の本
 
今までは 職場や同僚に
どんどん譲ってきた
 
まだ実家に残してきたのも
たくさんあるのだが
 
手元に持っていた 一冊は
 
その仕事に対しての
ささやかなプライド
 
正直に言えば
小さな未練や心残り
 
以前のように
突き動かされるような気持ちで
その本を開けなくなっていた
 
そんな自分がさびしく
 
私は自分の変化を
受け入れきれて いなかった
 
自分のことなのに
 
素直に認めることを
なぜ ためらうのか
 
今まで よくやったと
なぜ 言えないのか
 
おおげさにでも
そう言ってあげたらいい
 
嫌いになったわけでも
諦めたわけでもない
 
これまでの人生半分を
捧げた仕事だったと
 
この言葉が浮かんできて
やっと腑に落ちた
 
今夜 ひとつ 手放して
 
また一つ いまの自分を
確かめることができた気がする。
 
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